人は城、人は石垣、人は人…あれっ?

社畜ブラック企業の関係は共依存だと考えられる。
社畜は無思考と微賃金を得る代わりに、ブラック企業はローコストの労働力を得る。

日本の文化では、社会人は勤労していることを常識とする慣例がある。
それにより、買い手市場となっている現代の多くの環境で労働の安売りが行われる。
さらに、この慣例により労働者が退職に二の足を踏むというのが簡単なからくりであろう。

しかし、これだけで社畜ブラック企業の説明を終えるのは手抜かりといえる。
社畜になってしまう方々には頼りになる友人や家族はいないのか、冷静な判断力は持ち合わせていないのか…そうとは限らない。
むしろそれらを凌駕してしまうほどの影響をブラック企業側や社会が与えていると思われる。
人間に過剰な負荷をかけると誰かさんのように病気を患う。
少なくとも、長く時間をかけてストレスを与え続けられることで家族や友人と疎遠にされ、判断力を奪われる。
転職や副業の余裕は奪われ、資格やスキルは古びていく。


共依存の行き着く先は漏れなく不幸せである。
労働争議、解雇ならばまだよく、自殺や殺人などの刑事事件になるケースも考えられる。
社会が今まで育ててきた人材はブラック企業によって壊されてしまうのだ。