業に始まり、業に終わる

終わりの無い人生に絶望を抱くのはぬるま湯に浸かっている証左となりうる。
始まりのない人生にこそ絶望を抱くべきである。

人を呪い殺して幸せになれるのなら、とっくに自分は幸福に満たされていることだろう。

苦労は人に語るべからず、泣き言は無闇に披瀝すべからず、努力は徒らに吐露すべからず。
されど、他人の来歴に口を差し挟むこと勿れ。

人の始まりを潰してしまうほど残酷な行為は無い。