偏屈奴

ある程度隔離された社会にいることは一般との乖離を引き起こす。
多彩な価値観との断絶はガラパゴスに定住することとどれだけの差があるだろうか。

人間の脳の機能は10代後半にピークを迎え、その後分野によるが20代後半からだんだん衰えていくという。
しかし、脳の機能が劇的に衰える50代半ばくらいまでは、経験の積み重ねによる関係性把握能力の向上が見られると言われ、顕著な老化が起こるとは言い難い。

このため、逆に積み重ねた経験にバイアスがかかっていた場合、脳が偏った考え方しかできなくなることが予想される。
すなわち視野が狭くなる上に、少しずつとはいえ脳の機能が低下してしまい、偏屈人間の出来上がりという結末を迎えるのだ。

こうして出来上がった偏屈人間が世にはびこっているのが今の日本社会である。
いわゆる業界人が閉鎖的コミュニティーを形成しているため、衆人環視に置かれた際に非常識だとしか見なされない業界ルールが散見されるというわけだ。


更に、偏屈人間たちが利権を守るために、脱法な管理体制を敷き甘い汁を吸い続けられる利己的組織を建設している。
日本には末法の世、終末の世界が迫っていると言えるのではないだろうか…