自分は罪人、されど魔法は使えず

マスコミの報道によると、ゲームをやると他人を傷つけることに抵抗がなくなるらしい。
それが最近の未成年の凶悪事件を引き起こしていると主張する方もいるという。
これが真実だとしたら全く恐ろしいことである。
RPGをする人間が増えると、勇者や魔法使いが巷に溢れることになる。
実際、30歳以上の童貞率は年々増加しており、少子化に拍車をかけていることがうかがえる…




この様な稚拙な報道であっても、大衆のうちには信じてしまう善良なる市民がいる。
「専門家」の出演、老化や傷病による判断力の低下、そもそものリテラシーの低さなど様々な理由があるが、根本的にはマスコミによるプロパガンダが一定の成果を収めているという結果を導くことができる。
マスコミや善良なる市民が自らの不行き届きや無知によっていずれ手痛いしっぺ返しをくらうのは目に見えている。
マスコミが自滅するのは自業自得であるが、善良なる市民が不利益を被るのは理不尽とも考えられる…
しかしながら、無知であることは緩怠であると自分は主張したい。

法による根拠たり得るものを挙げれば、日本国憲法第十二条には「この憲法が国民に保障する自由及び権利は 、国民の不断の努力によつて 、これを保持しなければならない 。」とある。
知る努力を怠ったことにより我々国民の自由が損なわれることは、最高法規に抵触する違法行為なのである。
確かにこの法に微に入り細を穿った罰則規定はない。
だがしかし、実際一部の人間だけに利を集中させることを看過することは自らの権利を蔑ろにするに他ならず、歴史に学び法を立てた先人たちの業績を足蹴にする愚行である。

善良なる市民のなんと罪深きことか。